システム計画工学講座
System Analysis and Optimization


21世紀を迎え、大規模で複雑なシステムを効率的に計画し運用することの必要性がますます高まってきています。本講座では、システムの最適化に関する基礎理論をベースに、この要求に対応するための数理的手法である、多目的最適化、ゲーム理論、ソフトコンピューティング(ファジィ理論、ニューラルネットワーク)などの基礎理論に関する研究と、それらに基づく新しいシステム計画技法、モデリング技法の開発とその応用に関する研究を行っています。



主要研究テーマ
最適化理論と最適化手法
システム計画において最も基本となるのは、与えられた条件のもとで最も好ましい解を探索する最適化の考え方です。本講座では、特に複数の相競合する目的が存在する場合の多目的最適化や、局所的ではなく真の意味での最適解を探索する大域的最適化、最適化問題の中に最適化問題が含まれる2レベル最適化などを中心に、最適化の理論と実際的手法について研究を進めています。
不確実性のもとでの数理計画法
生産計画や投資問題などは、通常数理計画問題として数学的に取り扱われます。数理計画問題における目的関数や制約条件の係数は、たとえば、将来の株価や需要量のように、不確実性が伴ったり、あるいは、情報不足のため漠然とした値しかわからない場合があります。このような不確実性を伴う問題の合理的な解を議論するとともに、その計算法について研究しています。
ゲーム理論によるシステム計画
多くのシステム計画問題において、問題に関与する意思決定主体が複数存在することがあります。意思決定主体の利害は時には一致し、また時には相反するものであり、その場合それらの主体間の競合や協調を考慮した計画を進めていくには、ゲーム理論を用いることが有効になります。本講座では、ゲーム理論の数理的基礎理論を基にシステム計画を実行する方法について研究しています。
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